墓じまいにかかる時間はどれくらい?【準備から当日の作業まで】

墓地で作業を見守る夫婦が時計を見ながら立つ様子

墓じまいにかかる時間は、最短で進む家と、想像以上に長引く家の差が大きいです。理由は、作業そのものより「合意」と「書類」と「日程調整」で止まりやすいからです。

準備不足のまま当日だけ急いでも、改葬許可や受入先の条件で手戻りが出ます。逆に、最初に順序を固定すれば、現場の作業日は短くまとまりやすいです。

そこでこの記事では、準備から当日の作業までの時間目安と、延びる原因・短くする手順を、工程ごとに整理します。

Ken

こんにちは、ケン(2級建築士)です。このサイトでは、墓じまいを中心に、相続・法事・供養まわりで迷う方に向けて「話を盛らない・現実ベース」で整理してお伝えしています。建築業界で約20年、現場施工を軸に、見積もり・段取り・説明の場まで、判断が割れやすいタイミングを数多く見てきました。

わたしは墓じまい工事そのものや士業の専門家ではありませんが、現場側の目線として契約や手続きの前に、どこを確認すれば安心に近づくか/どこで不安が残りやすいかを手順に落として言語化できます。このサイトでは「何から考えるか」「詰まりやすい所」「判断の基準」を、迷わない順番で具体的に整理しています。

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1. 墓じまいにかかる時間はどれくらい?

目安は「全体で1〜3か月」、条件が重いと「3〜6か月」まで見ておくと安全です。

墓じまいは撤去工事だけなら短い一方—家族合意、改葬先の受入、改葬許可、寺や霊園との日程調整が重なると伸びます。特に改葬許可は自治体ごとに発行までの日数が違い、繁忙期や書類不備でズレやすいです。さらに親族の予定が合わないと、閉眼供養と工事日を組み直すこともあります。時間の正体は「待ち」。

  • 家族の合意範囲と決裁者を決める
  • 改葬先の受入条件と必要書類を揃える
  • 改葬許可の申請先と日数を確認する
  • 閉眼供養と工事日の候補日を出す
  • 当日の搬出動線と立会い役割を決める

反論として「工事は1日で終わるなら、全体もすぐでは?」と思いがちですが、工事日が短くても前後の手続きが詰まると終わりません。逆に言えば、合意と書類が先に整えば、当日は淡々と終わります。結論は同じで、時間は作業より段取りで決まります。段取り勝負。

2. 準備から当日の作業まで

「準備→許可→当日」の3ブロックに分けると、必要日数が読めます。

準備は「合意・改葬先・見積」の3点—ここが固まると、改葬許可の申請が具体になります。許可は自治体で日数差が出やすく、1週間前後〜10日程度かかる案内もあります。許可が出たら、閉眼供養→遺骨取り出し→搬送→納骨→撤去工事を同日に寄せるか分けるかを決めます。短縮の鍵は日程の束ね方。

  • 準備は合意と改葬先を先に確定する
  • 見積は撤去範囲と搬出経路を揃える
  • 許可は申請書類を一括で提出する
  • 当日は供養と搬送の段取りを共有する
  • 完了は更地基準と清掃範囲を揃える

反論として「全部同日に詰めれば最短では?」もありますが、詰めすぎると遅延時の逃げ道がなくなります。許可の交付が遅れた場合や、天候・親族都合で日程が崩れると、全部組み直しになるからです。結論として、短くするほど“崩れない順序”が必要。工程の設計。

3. 時間が延びる原因

延びる原因は「合意の揺れ」「書類の不足」「現場条件」の3つに分解できます。

家族合意が弱いと—見積後に反対が出て振り出しに戻ります。書類が不足すると、管理者の証明や受入証明の取り直しで日数が伸びます。現場条件(狭い通路、車両停車不可、撤去範囲の追加)も、見積や日程をやり直す要因になります。伸びるのは偶然ではなく、原因の積み上げ。

  • 反対しそうな親族の不安点を回収する
  • 遺骨の体数と改葬先の条件を揃える
  • 管理者の証明書発行日数を確認する
  • 撤去範囲を外柵と基礎まで含めて確定する
  • 搬出経路を写真と数値で記録して渡す

反論として「原因が多すぎて結局読めない」と感じますが、逆に“読めない部分”が分かれば対策できます。合意が揺れる家は合意メモ、書類が弱い家は確認先、現場条件が重い家は前提統一。結論は、延びる要因を先に潰せば、期間は読めます。先回りの整理。

4. 最短で進める手順

最短を狙うなら「窓口固定→前提統一→一括申請→日程束ね」の順が効きます。

窓口が複数いると—連絡が分散し、確認が二度手間になります。前提が揃うと、相見積も比較ができ、決定が早いです。書類は“集めてから申請”に寄せるほど戻りが減り、許可後は供養・搬送・撤去の束ね方で日数が決まります。短縮の本質は、やることを減らすこと。

  • 連絡窓口を1人に固定して共有する
  • 撤去範囲と完了基準を管理者と揃える
  • 必要書類の不足項目を確認先へ割り振る
  • 許可交付後の候補日を3つに絞って出す
  • 当日の役割分担を紙で共有して持参する

反論として「最短にすると雑になりそう」と不安になりますが、雑になるのは“詰め込み”であって“順序”ではありません。順序を守った短縮は、むしろ安全側です。結論として、最短は急ぐより整える。整える最短。

5. FAQs

Q1. 墓じまいは最短で何日で終わりますか?

当日の作業だけなら短く終わることもありますが、実務は合意・受入・許可で日数が必要です。最短を狙うなら、書類と日程の前提を揃えたうえで「許可→当日」を一気に進める設計が必要です。

Q2. 改葬許可の手続きはどれくらい見れば良いですか?

自治体によって差があり、発行に1週間前後〜10日程度かかる案内もあります。繁忙期や書類不備で伸びるため、当日から逆算して余裕を持つのが安全です。

Q3. 家族合意はいつ取るのが正解ですか?

見積を取る前に「撤去範囲」と「改葬先の方向性」だけは揃えるほうが揉めにくいです。総額が出てから合意を取りに行くと、金額のショックで反対が強くなりやすいです。

Q4. 閉眼供養と撤去工事は同日にできますか?

可能な形もありますが、寺や霊園の段取り、搬送、立会い人数で難易度が変わります。遅延時のリスクもあるため、候補日を複数持ち、どこまで同日に束ねるかを先に決めると安全です。

Q5. 期間が読めない家は何から手を付ければいいですか?

窓口担当の固定と、必要書類の不足項目の洗い出しが先です。次に、管理者へ証明書の発行日数と返還条件を確認し、工程表を紙1枚に戻すと見通しが立ちます。

現場職人の本音トーク

Ken

わたしは現場を20年以上も見てきた。墓じまいが長引く家は多いが、手続きが難しいというより順番が崩れてるだけ。霧の中で地図を逆さに持って歩く感覚。

原因は3つ—合意が揺れる、書類が欠ける、日程が束ねられない。誰かが悪いより構造だ。梅雨どきは連絡も腰が重くなりやすいから、先に紙で軽くしとく。絡まったイヤホンを力で引くほど、結び目が締まるのと同じ。

まず、窓口を1人に決めとく。次に、必要書類の不足だけ洗い出しとく。週末までに、候補日を3つ出して関係者に投げとけばいい。

短縮の正体は「作業を速くする」じゃなく「やり直しを消す」こと。親族が後から参加して「聞いてない」が出る場面、何度も見た。ここまでやってダメなら、工程表を紙1枚に戻して順番を整え直せばいい。

最後に一つ。役所の受付時間に間に合わず、車の中で全員が黙る瞬間もある。書類が見つからず夜に引き出しを全部ひっくり返すのも定番だ。敵は寺でも親族でもない、段取り不足。

まとめ

墓じまいにかかる時間は、当日の作業より「合意・書類・日程調整」で決まります。目安は全体で1〜3か月、条件が重いと3〜6か月まで見ておくと安全です。期間を読める形に分解することが近道になります。

次の一手は、窓口を固定し、改葬先の受入と必要書類を揃え、許可申請を一括で通すことです。撤去範囲と搬出経路の前提を揃えておくと、見積も日程もぶれにくくなります。詰め込みではなく順序で短縮します。

今日やるのは「工程表を紙1枚にする」だけで十分です。紙1枚に戻せば、どこで止まっているかが見え、次の連絡先も自然に決まります。

改葬を行うには市町村長の許可が必要と定められています。参考資料:mhlw.go.jp

改葬許可証の発行に「1週間から10日程度かかる」とする自治体案内があります。参考資料:town.ikaruga.nara.jp

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