相続で必要な戸籍の範囲は?【出生から死亡までの集め方】

相続で必要な戸籍の範囲を確認し出生からの戸籍を並べる手元

相続の戸籍集めは、最初の1通で9割決まります。ここを外すと「どこまで必要?」「また取り直し?」が連鎖して、話し合い以前に体力が削れます。

ややこしいのは、戸籍が1冊ではなく“つながり”で見る必要があることです。本籍の移動や戸籍の改製があると、見えている戸籍だけでは出生まで遡れません。

そこでこの記事では、必要な戸籍の範囲を先に固定し、出生から死亡までを抜けなく集める手順に落とします。

Ken

こんにちは、ケン(2級建築士)です。このサイトでは、墓じまいを中心に、相続・法事・供養まわりで迷う方に向けて「話を盛らない・現実ベース」で整理してお伝えしています。建築業界で約20年、現場施工を軸に、見積もり・段取り・説明の場まで、判断が割れやすいタイミングを数多く見てきました。

わたしは墓じまい工事そのものや士業の専門家ではありませんが、現場側の目線として契約や手続きの前に、どこを確認すれば安心に近づくか/どこで不安が残りやすいかを手順に落として言語化できます。このサイトでは「何から考えるか」「詰まりやすい所」「判断の基準」を、迷わない順番で具体的に整理しています。

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1. 相続で必要な戸籍の範囲は?

基本は「被相続人は出生から死亡まで」「相続人は現在の生存が分かる分」です。

相続の手続では、誰が相続人かを戸籍で証明する必要があります—そのため被相続人は出生から死亡までの連続した戸籍(戸籍・除籍・改製原戸籍を含む)を揃えます。相続人側は、現在も生存していることが分かる戸籍を用意します。代襲や養子などの枝がある場合は、その枝の分だけ追加になります。

  • 被相続人の出生から死亡まで戸籍を揃える
  • 被相続人の除籍謄本を不足分まで集める
  • 被相続人の改製原戸籍を改製分だけ取る
  • 相続人全員の現在戸籍を取得する
  • 代襲相続の該当者の戸籍を追加する

「死亡の記載がある戸籍だけで足りるのでは」と感じる場面もあります。ですが、遺産分割や登記では相続関係の全体を示す必要が出やすく、途中で不足が露呈します。最初から範囲を広めに押さえるほど、後半のやり直しが減ります。

2. 出生から死亡までの集め方

集め方は「死亡が載った戸籍→前の戸籍へ遡る」を繰り返すだけです。

最初に取るのは、死亡の記載がある被相続人の戸籍です—そこに「従前戸籍」や「転籍」「改製」の手がかりが載っているので、前の本籍へ遡る請求ができます。法務局の案内でも、相続登記の添付情報として出生から死亡までの戸籍等が必要とされています。参考資料:houmukyoku.moj.go.jp

  • 死亡記載の戸籍を本籍地へ請求する
  • 戸籍の従前戸籍欄から前本籍を拾う
  • 前本籍へ除籍や改製原戸籍を請求する
  • 出生の記載が出るまで遡りを繰り返す
  • 相続人側の現在戸籍も同時に集める

反論として「本籍が分からないから進められない」が出ます。ですが、まず死亡記載の戸籍を取れば、本籍や遡り先の手がかりがまとまって出ます。入口の1通さえ取れれば、あとは“辿る作業”に変わります。

3. 戸籍が揃わない理由

揃わないのは、請求先が違うのではなく「遡りの枝」を見落とすからです。

途中で止まる典型は、転籍や改製をまたいだ箇所です—見えている戸籍に出生が載っていないのに「これで全部」と判断してしまいます。さらに婚姻・離婚・養子縁組・数次相続が絡むと、必要な戸籍の枝が増えます。範囲の見落としは、後半に必ず戻り作業を生みます。

  • 戸籍の改製履歴を見落として止まる
  • 転籍前の本籍地へ請求できていない
  • 養子縁組で相続関係の枝が増えている
  • 代襲相続で必要戸籍が追加になっている
  • 相続人死亡で数次相続が発生している

「役所が教えてくれなかった」という不満も出やすいです。ですが、役所は法律相談の場ではなく、請求に必要な情報が揃っているかを確認する場になりがちです。遡りの枝を先に想定して、戸籍の読み取りを丁寧にするほど詰まりが減ります。

4. 抜けを防ぐ集め方

抜け防止は「チェック表」と「束ね方」で決まります。

戸籍集めは、作業量より管理が難しいです—どこまで取れたかが曖昧だと、同じ請求を繰り返します。おすすめは、被相続人の戸籍を時系列に並べ、各戸籍の先頭に「次に請求する先」をメモする運用です。相続人が多い場合は、相続人側の戸籍も同じ方式で束ねると、後半の説明が一気に楽になります。

  • 戸籍の取得先と取得日を表で管理する
  • 各戸籍の従前戸籍の記載をメモする
  • 出生に到達したかを赤字で確認する
  • 相続人の現在戸籍を同じ束にまとめる
  • 不足が出たら請求先だけ先に確定する

「全部を完璧に揃えてから次へ進みたい」と考えるかもしれません。ですが、先に財産目録や連絡網など他の準備も動かすと、全体の停滞を防げます。戸籍は“抜けを防ぐ管理”さえできれば、途中で増えても崩れません。

5. よくある質問5つ(FAQ)

Q1. 被相続人の戸籍は本当に出生から全部必要ですか?

相続関係を証明する目的では、出生から死亡までの連続が求められる場面が多いです。途中の戸籍を落とすと、相続人の確定に穴が残ります。

Q2. 除籍謄本と改製原戸籍はいつ必要になりますか?

戸籍が移動したり様式が改まったりした区間を埋めるために必要になります。死亡記載の戸籍から遡ると、請求すべき種類が見えてきます。

Q3. 相続人側の戸籍はどこまで集めればいいですか?

原則は、相続人が現に生存していることが分かる現在戸籍です。代襲や数次相続がある場合は、その枝の分だけ追加します。

Q4. 本籍が分からない時はどう始めますか?

まずは死亡の記載がある戸籍を取るのが近道です。そこに従前戸籍や転籍先の手がかりが載っているため、遡りの請求ができます。

Q5. 途中で不足が出たらどう立て直しますか?

不足戸籍の請求先を確定し、時系列の並びに戻して追加するのが安全です。取得済みの束に合流させれば、全体の説明も崩れません。

現場職人の本音トーク

Ken

わたしは現場を20年以上も見てきた。戸籍集めで止まるのは、根性不足じゃない。地図の端が欠けてるのに、山に入ってるだけだ。乾いた風の夜ほど、手元の紙がやけに軽く見える。

原因は3つ。最初の1通を間違える、従前戸籍を読まない、枝分かれを想定しない。役所も業者も悪意じゃない、悪意より構造だ。迷路に案内板が少ないだけ。

今すぐ、死亡が載った戸籍を取ってきとく。今日、従前戸籍の欄から次の請求先を書き出すでいい。週末、時系列に並べて出生に到達したかだけチェックしとく。

ここまでやってダメなら次は、枝が増える案件として戸籍の束を分けて管理するが判断基準だ。相続人LINEに「どこまで取れた?」が延々と流れて、誰も答えられなくなる場面、何度も見た。

笑えるのは、完璧に揃えた気で窓口に行って「その1通、前の本籍が抜けてます」と言われるやつだ。帰り道に自販機で水を買って、ラベル見ながら静かに反省する。

まとめ

相続で必要な戸籍の範囲は、被相続人は出生から死亡まで、相続人は現在の生存が分かる分が基本です。除籍や改製原戸籍は、戸籍の移動や改製の区間を埋めるために入ります。範囲を先に固定すると、後半のやり直しが減ります。

次の一手は、死亡記載の戸籍を入口にして、従前戸籍の記載を手がかりに遡ることです。揃わない原因は枝の見落としなので、転籍・改製・養子・代襲・数次の可能性を早めに点検します。管理はチェック表と時系列の束ね方で勝てます。

今日やるべきは、死亡記載の戸籍を取り、次の請求先を1枚に書き出すことです。入口が固まれば、作業は辿るだけになります。次は、集めた戸籍を相続関係説明図へ落として手続き全体をさらに軽くできます。

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