先祖代々のお墓を墓じまいしようと思ったとき、「費用が高くなるのでは」と不安になる方は多いです。
代々墓は区画が広いこともあり、墓石だけでなく外柵や基礎まで含むと金額が跳ねる印象があります。見積もり前に確認しないと、あとから追加が出て気持ちが折れやすいです。
そこでこの記事では、先祖代々の墓じまい費用が高くなりやすい理由と、墓石規模と撤去範囲を先に確定する手順を丁寧に整理します。
こんにちは、ケン(2級建築士)です。このサイトでは、墓じまいを中心に、相続・法事・供養まわりで迷う方に向けて「話を盛らない・現実ベース」で整理してお伝えしています。建築業界で約20年、現場施工を軸に、見積もり・段取り・説明の場まで、判断が割れやすいタイミングを数多く見てきました。
わたしは墓じまい工事そのものや士業の専門家ではありませんが、現場側の目線として契約や手続きの前に、どこを確認すれば安心に近づくか/どこで不安が残りやすいかを手順に落として言語化できます。このサイトでは「何から考えるか」「詰まりやすい所」「判断の基準」を、迷わない順番で具体的に整理しています。
▶︎ 運営者プロフィールを見る1. 先祖代々の墓じまい費用は高いの?
高くなりやすいですが、理由は「区画の広さ」と「撤去物の多さ」で、先に潰せます。
撤去費は面積で増えやすく—目安として区画面積1㎡あたり10万〜15万円とされることがあります。さらに代々墓は墓誌、外柵、玉砂利、納骨室の部材などが追加されやすく、同じ面積でも作業が増えると上がります。つまり「大きいから高い」ではなく「範囲が広いから高い」が正体です。費用の前提の確認。参考資料:ishinoya.co.jp。
- 区画の縦横寸法をメジャーで測る
- 撤去対象を墓石と外柵で分けて書く
- 墓誌と香炉など付属品を拾い出す
- 重機進入の可否を管理者へ確認する
- 見積条件を写真付きで同じ形に揃える
「先祖代々だから特別料金になる」と心配する声もあります。実際は、特別というより作業範囲が増えやすいだけです。範囲と条件を先に固定できれば、見積もりは落ち着きます。範囲の勝負。
2. 墓石規模と撤去範囲の確認
費用を読めるようにするには、墓石の大きさより「どこまで撤去するか」を先に決めることです。
石材店の見積もりは「撤去+運搬+処分+整地」のセットになりやすく—範囲の言葉が曖昧だと比較できません。墓石本体だけなのか、外柵や基礎コンクリートまでなのかで差が出ます。さらに、墓地管理者が求める返還状態が「更地」なのか「最低限の整地」なのかでも変わります。ここが盲点。見積もりの前提づくり。
- 墓石本体と台座の撤去範囲を決める
- 外柵と門柱の撤去有無を決める
- 基礎コンクリの撤去深さを確認する
- 玉砂利と土の入替え範囲を決める
- 返還状態の基準を管理者へ確認する
「全部取れば安心」と考える方もいますが、管理者が求めない撤去まで入れると費用が増えます。逆に、求められる範囲が抜けるとやり直しになります。返還基準に合わせた撤去範囲。これが最短です。判断の芯。
3. 撤去範囲が曖昧
詰まりの原因は、家族の合意より先に「撤去の範囲」が決まっていないことです。
範囲が曖昧だと—見積がブレて費用の話が荒れます。費用が荒れると親族は「やめたほうがいい」に寄り、寺や管理者への相談も遅れます。さらに、離檀料や説明不足で揉めると長期化しやすいので、早めに確認して話し合う必要があると注意喚起も出ています。範囲の曖昧さが火種になる流れです。参考資料:kokusen.go.jp。
- 撤去範囲を図に描いて家族へ共有する
- 見積書の対象範囲を赤線で明記させる
- 追加費用の発生条件を文で残してもらう
- 寺と管理者へ返還基準を同じ言葉で聞く
- 親族へ総額上限と内訳をセットで出す
「反対者がいるなら止めるべき」という反論も出ます。止めるかどうかの前に、範囲が決まっていないと議論が空回りします。範囲を決めると、費用も工程も現実に降ります。ここが分岐です。原因の核心。
4. 現地で範囲を確定
現地で範囲を確定し、役所・寺・石材店の順で段取りを揃えると移動が進みます。
おすすめは「現地写真→返還基準→撤去範囲→見積」の順で—最後に日程です。写真があると、石材店は作業想定が立ち、管理者は返還状態の確認がしやすいです。寺側も、閉眼供養や立会いの話を具体化できます。段取りが揃うと、見積の比較も短時間で終わります。現地で確定、これが強いです。段取りの骨格。
- 全景と足元と通路の写真を撮って送る
- 搬出経路と車両条件を管理者へ確認する
- 返還基準を一文でメモして共有する
- 同じ条件で石材店へ相見積を依頼する
- 撤去日と儀式日を前後に分けて組む
「先に石材店を決めたほうが早い」と感じる方もいます。ですが、返還基準と範囲が固まっていない決定は、あとで崩れやすいです。現地で確定してから選ぶ。これが後悔を減らします。選び方の原則。
5. FAQs
Q1. 先祖代々の墓は必ず高額になりますか?
必ずではありません。区画面積や撤去範囲が増えやすいので高く見えますが、返還基準に合わせて範囲を確定できれば、過剰な撤去を避けられます。
Q2. 墓石本体だけ撤去すれば安くなりますか?
管理者が求める返還状態によります。外柵や基礎まで求められる場合は、本体だけ撤去しても返還できず、結局やり直しになることがあります。
Q3. 見積がバラバラで比較できません。
撤去範囲と返還基準が揃っていない可能性があります。写真と赤線で対象範囲を合わせ、追加費用条件を文で残すと比較しやすくなります。
Q4. 重機が入れない場所だとどれくらい変わりますか?
人力搬出が増えるほど上がりやすいです。通路幅や段差、搬出距離を写真で共有し、条件を見積に明記してもらうとブレが減ります。
Q5. まず誰に連絡するのが正解ですか?
最初は墓地管理者へ返還基準と工事条件の確認が安心です。その後に石材店の見積、寺の儀式調整へ進むと、日程の崩れが減ります。
現場職人の本音トーク
わたしは現場を20年以上も見てきた。代々墓の費用で折れる人は多い。大きい石を見ると、財布が先に震える。崖の上に立ってる気分になるだろ。
原因は3つだ。撤去範囲が言葉になってない、返還基準が確認できてない、見積条件が揃ってない。悪意より構造。霧の中で距離感が狂うのと同じで、数字が踊る。
今すぐ、現地の写真を撮っとく。今日、管理者に返還基準を聞いとく。週末、撤去範囲を赤線で固めて見積を揃えろ。
高いかどうかは、範囲が決まった後に決まる。家族が「そんなにかかるの?」で固まって、範囲確認だけ誰もしてない場面が出る。ここまでやってダメなら次は、返還基準に合わせて撤去を削る判断でいい。
最後に笑い話。範囲が曖昧なまま頼むと、見積は増える。で、親族の口数も増える。増えるのは石じゃなく雑音ってやつだ。
まとめ
先祖代々の墓じまい費用は高くなりやすいですが、理由は区画の広さと撤去範囲の多さです。墓石の大きさだけで決まるものではなく、外柵や基礎、返還基準まで含めてブレます。だから最初に範囲を確定することが重要です。
次の一手は、現地写真で条件を揃え、管理者の返還基準を確認してから見積を取ることです。見積の対象範囲を赤線で合わせ、追加費用の条件を文で残すと比較できます。そこで詰まるなら、撤去の範囲を返還基準に合わせて削る判断に進めます。
不安が強いほど、いきなり金額だけを見て止まります。撤去範囲と返還基準を先に固めるだけで、費用の見通しは作れます。今日やるのは、区画寸法と現地写真の準備からで大丈夫です。
