相続の手続きチェックリスト【死亡後にやることの全体像】

相続の手続きチェックリストを壁に貼り家族で見上げる場面

相続の手続きは、やること自体より「順番」と「抜け漏れ」で迷います。死亡後すぐは気持ちも忙しく、役所・銀行・親族連絡が同時に押し寄せるので、何から始めるかがぶれやすいです。

さらに、相続人が複数いると「誰が何を持っているか」が散らばります。通帳、印鑑、保険証券、戸籍の取り寄せ状況が共有されないまま進むと、途中で止まってやり直しになります。

そこでこの記事では、死亡後にやることをチェックリスト化して、全体像を一気に見える化し、迷わず進める型に落とします。

Ken

こんにちは、ケン(2級建築士)です。このサイトでは、墓じまいを中心に、相続・法事・供養まわりで迷う方に向けて「話を盛らない・現実ベース」で整理してお伝えしています。建築業界で約20年、現場施工を軸に、見積もり・段取り・説明の場まで、判断が割れやすいタイミングを数多く見てきました。

わたしは墓じまい工事そのものや士業の専門家ではありませんが、現場側の目線として契約や手続きの前に、どこを確認すれば安心に近づくか/どこで不安が残りやすいかを手順に落として言語化できます。このサイトでは「何から考えるか」「詰まりやすい所」「判断の基準」を、迷わない順番で具体的に整理しています。

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1. 相続の手続きチェックリスト

最初は「手続きを始めるための土台」をそろえるのが正解です。

相続は、相続人の確定と資料の所在が見えないと前に進みません—特に相続放棄を検討する可能性があるなら、判断のための情報集めを早めに始める必要があります。相続放棄の申述期間は「自己のために相続の開始があったことを知ったときから3か月以内」と案内されています。参考資料:courts.go.jp

  • 死亡診断書を複数枚コピーし提出先別フォルダへ分けて必ず保存する
  • 遺言書の有無を確認し保管場所と開封ルールを共有する
  • 相続人の連絡先を一覧化し連絡手段と返信期限を決める
  • 通帳印鑑保険証券不動産資料の所在を一枚表で洗い出す
  • 期限が絡む判断事項を付せんで先にマーキングしておく

「とにかく銀行や名義変更から始めたい」と考える方もいますが、土台がないと提出書類で止まります。先に集めるべきものをそろえ、次に連絡と工程を固定すると、手続きは作業に戻ります。最初のチェックが全体の速度を決めます。

2. 死亡後にやることの全体像

全体像は「連絡→凍結→棚卸し→協議→名義変更」の順で整理します。

死亡後は、生活の継続と資産管理が同時に動きます—まずは緊急連絡(年金・保険・公共料金など)で止血し、その次に口座や契約の状況を棚卸しします。ここで「やること」を並べ替えると、感情の話と事務の話が分離できて落ち着きます。全体像を先に見せるほど、親族の同意も取りやすくなります。

  • 年金や保険など緊急連絡先を先にリスト化して連絡する
  • 口座やクレカ等の引落し一覧を作り支払停止の影響を確認する
  • 預金不動産保険負債を遺産目録にまとめて全員で共有する
  • 相続人確定の戸籍収集を着手し不足分の取得先を表に書く
  • 協議の議題を事実確認に絞り議事メモで合意事項を固定する

「全部が終わってから話し合えばよい」という反論もありますが、棚卸しがないと分け方が決まりません。逆に、話し合いを先に始めると資料不足で揉めやすいです。全体像を順番で握るだけで、無駄な衝突が減ります。

3. 手続きが止まる原因

止まる原因は、作業の難しさではなく「情報が散らばること」です。

相続は、提出先が複数で要求書類も微妙に違います—その差分が共有されないと、同じ説明を何度も繰り返して疲れます。さらに「誰が取得中か」が見えないと、二重取得や取り漏れが起きます。原因を人の性格に寄せず、運用の問題として切り分けるのが安全です。

  • 連絡手段が混在する状態をやめ窓口と共有先を一本化する
  • 取得中書類の担当者と期限を一覧で見える化して回収する
  • 提出先別の必要書類を一行で整理し束ね方を統一しておく
  • 未確定項目を宿題化し担当者と回答期限をセットで付ける
  • 控えや受付印の置き場を一か所に決め完了証拠を残す

「みんな忙しいから仕方ない」という反論は自然ですが、忙しいほど仕組みが必要です。窓口を固定し、一覧で工程を見せるだけで、返信の負担が下がります。止まり所は、ほとんどが共有不足です。

4. 工程表で進める

チェックリストは「工程表」にすると、抜け漏れと二度手間を同時に減らせます。

工程表のコツは、項目・担当・期限・提出先・完了証拠を同じ行に入れることです—チェックだけだと「やった気」が増えますが、証拠まで書くと作業が閉じます。共有は週1回で十分で、最新版だけを配布すると連絡疲れも抑えられます。

  • 手続き項目に番号を振り会話を番号ベースにそろえて進める
  • 担当者と期限と提出先を一行にまとめ未完了理由も一語で残す
  • 完了証拠を控え郵送控え受付印のいずれかに統一して保管する
  • 協議の合意事項を議事メモ化し当日中に共有して修正期限を置く
  • 押印回収の順番を先に決め相続人の負担が少ない順で回す

「表を作る時間がもったいない」と感じるかもしれませんが、表がない状態でのやり直しのほうが重いです。工程表は、家族の会話を短くする道具です。淡々と更新できる形にすると、相続は進みます。

5. よくある質問5つ(FAQ)

Q1. 最初に作るべきチェックリストの項目は何ですか?

死亡診断書の控え、資料の所在、相続人の連絡先、遺言書の有無の4つから始めます。ここがそろうと、その後の戸籍や遺産目録が同じ土俵で進みます。

Q2. 相続人が多いときは、どう管理すれば止まりませんか?

窓口を1人に固定し、共有先と連絡手段を1つに統一します。合意は全員で行い、窓口は連絡と資料管理に限定すると反発が減ります。

Q3. 銀行や役所へ行く前に、何を決めておくべきですか?

担当者、期限、必要書類の束ね方を決めておくと止まりにくいです。提出先ごとに「共通書類」と「個別書類」を分けると再提出が減ります。

Q4. 抜け漏れが出たときは、どう立て直しますか?

不足項目を工程表に戻し、取得先と担当者だけ先に確定します。完了証拠の置き場を統一しておくと、追加が出ても全体が崩れません。

Q5. 共有が進まず、家族が疲れてしまいます。

共有頻度を増やすより、共有内容を短くします。番号付きの工程表と、決定事項だけの短文メモにすると反応が返りやすいです。

現場職人の本音トーク

Ken

わたしは現場を20年以上も見てきた。相続が荒れるのは、だいたい最初の段取りが曖昧なときだ。暗い倉庫で部品を探すのに、懐中電灯なしで手を突っ込む感じ。

原因は3つ。連絡が散る、書類が散る、完了の証拠が残らない。悪意より構造で、誰かがサボってるんじゃなく、仕組みが返信しないほうを楽にしてる。絡まった糸を引けば引くほど固くなる。

今すぐ、窓口を1人に決めしとく。今日、資料の所在だけ一枚表にして回すでいい。週末、工程表に番号と期限を入れて更新しとく。

ここまでやってダメなら次は、工程表の完了証拠を必須にして作業を閉じるのが基準だ。会議の最後に「で、終わったのどれ?」で全員黙る、あれが一番きつい。

笑えるのは、完璧な工程表を作ったのに、最新版じゃない方を共有してしまうやつだ。翌日みんなが別の表で話し始めて、静かに地獄みたいな空気になる。

まとめ

相続の手続きは、最初に土台をそろえて全体像を順番で握ると止まりにくいです。連絡と資料の散らばりが、抜け漏れと揉め事の主因になります。

次の一手は、チェックリストを工程表に変え、項目・担当・期限・提出先・完了証拠を同じ行に入れることです。共有は週1回に絞り、最新版だけを回すと家族の疲れが減ります。

今日やるべきは、窓口を決めて「資料の所在」と「期限が絡む項目」を一枚で見える化することです。そこから先は、工程表を更新するだけで前に進みます。

お墓のことも、このタイミングで一度だけ整理

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