相続税の対象になる財産を見落とさない5つ【預金以外の盲点】

相続税の対象財産を見落とさないよう通帳と保険証券を並べる

相続税の準備を始めると、まず預金残高から確認したくなります。ですが実際に抜けやすいのは、預金以外に散らばっている財産です。

見落としが起きる理由は、財産が「名義」「契約」「支払先」で分断されているからです。家族の記憶頼みで進めると、後から出てきた1つで全体の計算が揺れます。

そこでこの記事では、相続税の対象になる財産を見落とさない5つを、預金以外の盲点に絞って整理します。集める順番まで落とし込みます。

Ken

こんにちは、ケン(2級建築士)です。このサイトでは、墓じまいを中心に、相続・法事・供養まわりで迷う方に向けて「話を盛らない・現実ベース」で整理してお伝えしています。建築業界で約20年、現場施工を軸に、見積もり・段取り・説明の場まで、判断が割れやすいタイミングを数多く見てきました。

わたしは墓じまい工事そのものや士業の専門家ではありませんが、現場側の目線として契約や手続きの前に、どこを確認すれば安心に近づくか/どこで不安が残りやすいかを手順に落として言語化できます。このサイトでは「何から考えるか」「詰まりやすい所」「判断の基準」を、迷わない順番で具体的に整理しています。

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1. 相続税の対象になる財産を見落とさない5つ

見落とし防止は、財産の種類を5つに分けて棚卸しすることです

相続税の対象は預金だけではありません—現金化しにくいものほど抜けやすく、最後に発覚して揉めやすいです。まず「どこに何があるか」を5つの箱に分けて、家族内の認識を揃えます。箱ができると、金融機関や会社への照会が迷いません。国税庁も、預金以外に相続税の対象になり得る財産を整理して示しています。参考資料:nta.go.jp

  • 不動産の名義と持分を確認する
  • 有価証券の口座と残高を確認する
  • 保険金と退職金の受取条件を確認する
  • 生前贈与の有無と資料を確認する
  • 貸付金と未収金の証拠を確認する

「預金さえ押さえれば大枠は合う」という反論もあります。ですが相続税は、抜けた財産の分だけ税額だけでなく手続きも揺れます。最初に5箱を作っておけば、後出しを減らせます。結論として、見落とし対策は知識より設計です。

2. 預金以外の盲点

盲点は「現金ではない形」で手元に届くお金です

典型は、生命保険金や死亡退職金などです—通帳に残っていないため、預金チェックだけでは見えません。次に、株式・投資信託・国債などの証券口座で、ネット取引が中心だと家族が存在を知らないことがあります。さらに、不動産の名義が古いまま放置されていると、登記を見て初めて判明します。盲点は「見える場所」にないので、契約と口座から逆引きします。

  • 保険証券と契約者名義を確認する
  • 勤務先の退職金規程を確認する
  • 証券会社の取引報告書を確認する
  • 不動産の登記事項証明を確認する
  • 金庫や引き出しの契約書を確認する

「保険は相続税がかからない」と思い込む人もいます。実際には契約形態で扱いが変わり、非課税枠があっても超えれば課税対象になります。預金以外は、ゼロか100かではなく条件付きです。盲点は条件の確認不足から生まれます。

3. 名義で勘違い

名義が本人でなくても、相続税の対象に寄るものがあります

代表が「名義預金」などの扱いです—通帳名義が家族でも、実質的に誰の財産かで判断される場面があります。次に、家族が管理している現金や貸付金で、メモや振込履歴がないと存在自体が消えます。さらに、ポイント・電子マネー・ネット口座など、ログインしないと見えない資産も増えています。名義ではなく、原資と管理実態で整理します。

  • 入出金の原資と経路を確認する
  • 通帳と印鑑の管理者を確認する
  • 貸付メモと返済記録を確認する
  • スマホ決済と残高画面を確認する
  • ネット銀行の口座一覧を確認する

「名義が違うなら関係ない」という反論は出やすいです。ですが相続の現場は、名義だけで片付かないことがあります。先に事実関係を薄く広く集めるほど、後で説明が楽になります。名義の勘違いは、早期の棚卸しで潰せます。

4. 盲点リストで確認

失敗しない段取りは、盲点リストを作って順番に潰すことです

おすすめは「契約→口座→証拠」の順です—契約書や通知で存在を拾い、口座で金額を確定し、最後に証拠で整合を取ります。先に金額を追うと、存在が拾えずに空振りが増えます。家族間の疑いも、同じリストで同じ資料を見ると薄まります。作業を共同化すると、感情が乗りにくいです。

  • 通知書類の束を1か所に集約する
  • 金融機関と会社の照会先を整理する
  • 残高証明と取引明細を取得する
  • 不動産と証券の評価資料を取得する
  • 共有フォルダに証拠写真を保存する

「全部が揃ってから家族に話す」という考え方もあります。ですが情報を抱えるほど、相手は不安になりやすいです。盲点リストを先に共有し、進捗を見える化すれば疑いが減ります。ここまでやってダメなら次は税理士へと決め、評価や特例の分岐だけ外に出すのも現実的です。

5. よくある質問5つ(FAQ)

Q1. 生命保険金は相続税の対象になりますか?

契約形態によって相続税の対象になります。非課税枠がある場合でも、超えた部分は課税対象に寄るため、契約者と保険料負担者の確認が重要です。

Q2. 死亡退職金は預金ではないのに課税されますか?

相続税の対象になり得ます。勤務先からの支給条件や受取人の扱いで整理が変わるため、規程と支給通知で事実を確定してください。

Q3. 株や投資信託はどうやって探せばいいですか?

郵送の取引報告書、特定口座年間取引報告書、ネット証券のログイン履歴から辿るのが現実的です。証券会社が分からないときは、PCやスマホのアプリ一覧も手掛かりになります。

Q4. 親が貸したお金は財産になりますか?

返してもらう権利が残っていれば財産として整理されます。借用書がなくても、振込履歴やメモなどで実態を固めると棚卸ししやすいです。

Q5. 生前贈与は相続税と関係ありますか?

一定期間内の贈与が相続税の計算に影響する場面があります。贈与契約書、振込記録、贈与税申告の有無をセットで確認するとズレが減ります。

現場職人の本音トーク

Ken

わたしは現場を20年以上も見てきた。相続税で転ぶ人は、計算が苦手なんじゃない。梅雨の床みたいに、見えないところで滑るだけだ。

滑る場所は決まってる。保険と退職金が「通帳にない」から消える。ネット証券が「紙が少ない」から消える。名義預金が「名前が違う」から消える。霧の中でライトを消すと、安心した気になるのと同じだ。

今すぐ、机の上に通知書類を集めしとく。今日、金融機関と会社の照会先をメモでいい。週末、残高証明と明細を取りに行け。

ここまでやっても揉めるなら、判断基準を置け。盲点が2つ以上出たら税理士に渡すでいい。兄が「それ聞いてない」と言い、弟が「また隠してるのか」と刺してくる場面。

最後は笑い話。完璧な財産一覧を作ったのに、肝心のログインIDが分からず家族会議がパスワード再発行大会になる。敵は税金じゃなく、記憶だ。

まとめ

相続税の財産見落としは、預金以外に散らばる契約と口座が原因で起きます。最初に財産を5つの箱に分けて棚卸しすると、抜けが減ります。

盲点は、保険金・退職金・証券口座・名義のズレ・貸付金など「通帳に出ないもの」です。名義ではなく実態で整理し、証拠を残しておくと後の説明が楽になります。

今日やるのは、通知書類を集めて盲点リストを共有することです。順番を決めて潰せば、相続税は作業になります。預金以外を先に拾うのが、見落としゼロの近道です

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