法事に呼ばれたとき、「お供えは何を持てばいいのか」「香典だけで十分なのか」で迷う人は多いです。せっかく持っていくなら、失礼なく、相手に負担を残さない形にしたいはずです。
迷いの原因は、品物の正解が1つではないことにあります。宗派や法要の場の流れ、遺族の受け取りやすさで“無難”が変わり、相場も人間関係で揺れます。
そこでこの記事では、法事のお供えを「何を持つか」「どう包むか」「いくらにするか」まで判断基準で整理します。結局どれを選べばいいかが、手元で決まる状態にします。
こんにちは、ケン(2級建築士)です。このサイトでは、墓じまいを中心に、相続・法事・供養まわりで迷う方に向けて「話を盛らない・現実ベース」で整理してお伝えしています。建築業界で約20年、現場施工を軸に、見積もり・段取り・説明の場まで、判断が割れやすいタイミングを数多く見てきました。
わたしは墓じまい工事そのものや士業の専門家ではありませんが、現場側の目線として契約や手続きの前に、どこを確認すれば安心に近づくか/どこで不安が残りやすいかを手順に落として言語化できます。このサイトでは「何から考えるか」「詰まりやすい所」「判断の基準」を、迷わない順番で具体的に整理しています。
▶︎ 運営者プロフィールを見る1. 法事でお供えは何を持つ?選び方
基本は「日持ちして個包装、持ち帰りやすいもの」を選べば外しません。
法事のお供えは、気持ちを形にするものなので高級さより扱いやすさが大事です—冷蔵が必要な品、匂いが強い品、分けにくい大箱は遺族の手間になりやすいです。菓子折り、果物、線香、飲み物などは定番で、置き場所と分けやすさで選びやすいです。迷うなら「開封後に困らないか」を基準にすると決めやすくなります。
- 日持ちして個包装の菓子折りを選ぶ
- 常温で保管できる果物盛りを用意する
- 煙が少ない線香セットを無難に選ぶ
- 小分けできる飲み物詰め合わせを選ぶ
- 持ち帰りやすい軽い箱サイズに揃える
「香典があるからお供えは不要では」と感じるかもしれませんが、地域や家の考え方で受け止めは分かれます。悩むなら、香典は通常どおり包み、お供えは軽めの定番に寄せるのが事故が少ないです。相手に負担を残さない形に整えることが、いちばんの礼になります。
2. のし表書きと相場感
のしは「弔事用の掛け紙」で、表書きと水引を間違えないのが最優先です。
掛け紙は水引の上に表書き、下に贈り主名を書く形が基本です—表書きは時期で使い分ける考え方で、「御仏前」「御供」などを選びます。四十九日前は「御霊前」を使う場合があり、宗派によって例外もあるため不安なら店に用途を伝えて任せると安定します。水引は弔事の結び切りを選び、派手な色味を避けるのが無難です。参考資料:hasegawa.jp。
- 弔事用の掛け紙と結び切りを選ぶ
- 表書きを御供または御仏前で整える
- 贈り主名をフルネームで下段に書く
- 店に法事用と伝えて体裁を任せる
- 渡す相手名を書かずに品だけ整える
相場は「相手が気を遣わない範囲」に置くのが考え方として強いです。高すぎるとお返しや置き場所で遺族を困らせますし、安すぎると気持ちが伝わりにくいこともあります。迷うなら、関係性が近いほど少し上げ、遠いほど定番の範囲に収めると整います。
3. 品選びが散らかる理由
迷いの正体は「遺族が受け取った後の景色」を想像できていないことです。
法事の当日は遺族側の動線が忙しく、持ち帰りや保管の作業が後から発生します—そのため、重い・割れやすい・冷蔵必須の品は気持ちがあっても負担になりやすいです。さらに参列者が多いと品が重なり、同じ系統が山になることもあります。ここを先に想像できると、自然に「小さく、分けやすく、日持ち」の方向へ寄ります。
- 冷蔵が必要な生菓子を避けて選ぶ
- 持ち帰りが重い瓶詰めを控えて選ぶ
- 匂いが強い食品を無難に外して選ぶ
- 割れやすい容器の品を避けて選ぶ
- 同系統が重なる想定でサイズを落とす
「せっかくなら珍しい物を」と考える反論も自然です。ただ、法事は“驚き”より“整っていること”が喜ばれやすい場面です。珍しさを出すなら、味や産地より「個包装で取り分けやすい」方向で工夫する方が安全です。結果として相手の負担が減り、気持ちが伝わります。
4. 迷いを3分で決める
迷ったら「定番1つ+無難な掛け紙」で決め切るのが正解です。
判断は3つだけに絞ると早いです—①常温で日持ちするか、②個包装で分けられるか、③持ち帰りが軽いか。ここを満たすなら、菓子折りや線香など定番の中で選べます。掛け紙は弔事用で、表書きは迷ったら「御供」に寄せると幅が広いです。最後に、紙袋や手提げを付けて渡しやすくすると実務が整います。
- 常温で日持ちする品だけに候補を絞る
- 個包装で分けられる品を優先して選ぶ
- 箱の重量が軽い品に寄せて選ぶ
- 表書きを御供に寄せて掛け紙を整える
- 手提げ袋を付けて持ち運びを整える
「本当は宗派に合わせたい」と不安になることもありますが、分からないことを無理に当てに行く方が事故になります。迷ったときほど、誰にでも通りやすい表書きと定番品で整えるのが失礼回避です。どうしても気になる場合は、施主に「お供えは何が多いか」だけ確認すれば十分です。聞く内容を小さくすると角も立ちません。
5. よくある質問5つ(FAQ)
Q1. 法事は香典だけで、お供えは持たなくてもいいですか?
地域や家の考え方で異なるため、絶対の正解はありません。迷う場合は、香典は通常どおり包み、お供えは小さめの定番にして負担を残さない形にすると整います。
Q2. お供えは何を選ぶのが一番無難ですか?
日持ちして個包装、常温で置ける菓子折りが無難です。遺族が分けやすく、後日の片付けも軽くなります。
Q3. のしの表書きは「御仏前」と「御供」どちらがよいですか?
宗派や時期が分かるなら、それに合わせるのが丁寧です。分からない場合は幅広く使える表書きに寄せ、店に法事用だと伝えて整えてもらうと安心です。
Q4. お供えの相場はいくらくらいですか?
相手が気を遣わない範囲に収める考え方が基本です。関係性が近いほど少し上げ、遠いほど無理のない範囲で定番に寄せると失礼になりにくいです。
Q5. お供えを渡すタイミングはいつがよいですか?
受付がある場合は受付で渡すのが一般的です。受付がない場合は、施主に一言添えて開始前に渡すと流れを止めにくいです。
現場職人の本音トーク
わたしは現場を20年以上も見てきた。お供えで迷うのは、礼儀が足りないんじゃなくて、選択肢が多すぎて手が止まるだけだ。湿気が残る時期みたいに、紙と気持ちが貼り付いて動かなくなる怖さがある。
原因は3つに割れる。遺族の手間を想像せず「良さそう」で選ぶ。掛け紙を当て勘で決めて後で不安になる。相場を気にして品がブレる。悪意より構造、ここで迷子になる。品物はプレゼントじゃなく、場を整える道具だと思うと早い。
今すぐ、常温で日持ちする候補だけ残しとく。今日、個包装の定番に寄せて選び切っとく。週末、掛け紙は弔事用で店に任せとく。
ここまでやれば、現場は静かに回る。迷ったら「定番+御供」で決め切ればいい。ここまでやってダメなら次は施主に「お供えは何が多いか」だけ聞く、それが判断基準。箱は立派なのに中身が冷蔵で、渡した瞬間から相手の眉が動く場面、何度も見た。
最後に笑える落とし穴。気合いを入れすぎて箱がでかく、電車の棚に入らず抱えて汗だくになるやつ。紙袋が無くて、帰りに角が潰れて自分がしょんぼりするやつ。礼儀は気合いじゃなく、サイズ感だ。
まとめ
法事のお供えは、日持ち・個包装・持ち帰りやすさを基準にすると外しにくいです。定番の菓子折りや線香などに寄せ、遺族の負担を増やさない形がいちばん丁寧です。
次の一手は、掛け紙の体裁を先に整えることです。表書きは迷ったら幅広いものに寄せ、弔事用の水引で統一します。相場は相手が気を遣わない範囲に置くと、後がきれいに収まります。
今日やるのは、「常温で日持ち」「個包装」「軽い」の3条件で候補を絞って決め切ることです。決め切れば手が動き、当日も落ち着きます。迷いが減った分、気持ちはちゃんと伝わります。
